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地震の基礎知識①

地震を知ることが重要

・・地震のことを正しく理解して、備えることが重要
(何故日本は地震が多いのか?、何を備えるべきか?)

地震の震度(8段階⇒10段階:1996/10~震度階級改定)





地震のメカニズム
日本周辺では、海のプレートで太平洋プレート、フィリピン海プレートが、陸のプレート (北米プレートやユーラシアプレート)の方へ1年あたり数cm の速度で動いています。

プレートが1年あたり数cm の速度で動いてることにより、陸のプレー トの下に沈み込んでいきます。このため、日本周辺では、複数のプレートによって複雑な力がかかっ ており、ひずみが蓄積し限界に達したとき大きく反発し大地震が発生する(世界でも有数の地震多発地帯)
内陸(直下)地震:断層が動く800年~1000年前後 ・・・'95阪神淡路
海溝型地震:プレート境目が動く100年~200年必ず起きる・・・'11東日本大震災
世界のプレート・・世界は10数枚、日本は4枚→列島の活断層は全国で約2000箇所
未知の活断層もありどこでも起こる
1854年安政東海地震以来160年も地震が無い
⇒「東海地震は切迫している」と言われています。



マグニチュード:地震の規模そのものを表す尺度(頭文字をとってMで表す)
Mが0.2上がるとエネルギーは2倍
1.0上がるとエネルギーは30倍
2.0 〃 と 〃   は1000倍・・・一般的にM7.8以上を「巨大地震」と言う
⇒2011.3.11東日本大震災はM9.0:最大の「超巨大地震」であった。
長周期地震動:船酔いを起こすようなゆっくりとした揺れが高層ビル等を揺らす
数秒から十数秒続く
エレベーター使用禁止

2004中越地震では六本木ヒルズでは6基のエレベーター機器損傷(内1基ロープ1本切断)
2003十勝沖地震では250km離れた苫小牧市の石油タンク火災「スロッシング現象」※1
2011東日本大震災では東京の高層ビルが肉眼で確認できるほど大きく揺れた
⇒海溝型巨大地震の場合震源地から遠い都市部で顕著に発生する


※1:液体を入れた容器が振動した場合に、液体の表面が大きくうねる現象
スロッシングが生じると、浮き屋根が破壊され、漏洩や火災などの災害
            を引き起こす原因


津波の速度 

津波は、海が深いほど速く伝わる性質、沖合いではジェット機に匹敵する速さ。
逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなるが、津波が陸地に近づくにつれ後から来る波が
前の津波に追いつき、波高が高くなる


①津波は複数回来る
②間隔は数10分から遠波では1時間以上も有
③第一波より2波・3波が高いケースが多い(新潟地震では15分で第一波到来)
④高さ0.2~0.3m程度の津波も人は速い流れに巻き込まれてしまう恐れがあり大変危険。

水深が浅いところで遅くなるとはいえ、人が走って逃げ切れるものではない。
 津波から命を守るには、津波が海岸にやってくるのを見てから避難を始めたのでは間に合わない。 海岸付近で地震の揺れを感じたら、または、津波警報が発表されたら、実際に津波が見えなくても、直ちに避難。   日本海側での大きな地震では津波到達時間は早い!



緊急地震情報

地震の予知は難しい・・現在の科学の力では(予知は)出来ない
緊急地震速報
地震発生→①地震計(全国4000か所)震源近くの地震計でキャッチ
    →②気象庁 震源や規模、予想される揺れの強さ等を自動計算し
→③TV・ラジオ等 地震による強い揺れが始まる前に素早くお知らせ!

緊急地震速報を発表!
P波とS波の差により大地震を感知


近い場合
P波が来て すぐS波が来る⇒ 約3秒 緊急地震速報は間に合わない
⇒揺れを感じたら、まず身構える
遠い場合
海溝型地震(巨大地震)の場合緊急地震速報聞いたら、すぐ身構える

自分の安全は自分で守る
安全ゾーン へ


安全ゾーン

「地震!火を消せ」は間違い→揺れている時では火傷のリスク大、自動消化装置付き器具の普及→「地震!まず身の安全、そして火を消せ

「地震!机の下」は間違い→ドアの変形、転倒落下物での閉じ込め時火災やガス漏れ発生すれば逃げられず
→「地震の揺れを感じたら、ただちに安全ゾーンへ移動する」

安全ゾーン:建物の損傷が少ない場所で、ガラスが飛散せず転倒落下物の少ない安全な閉じ込められない場所
→1階なら玄関または外部脱出 (屋根瓦等の落下最大限に注意)
(阪神・淡路大震災では死傷者の殆どが室内で被災(死者の83%が建物下敷きや家具転倒)
→2階以上なら階段室、エレベーターホール等の落下物の少ない安全ゾーンで揺れが収まってから階段で避難 (揺れている最中に階段を駆けるほうが危険)




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